令和6年度に引き続き、校長を務めます酒井紀暁と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
本校は、山口県内初の定時制課程のみをもつ独立校として、平成31年4月に開校しました。開校準備以来、多くの関係者の皆様の御支援があり、現在の本校が存在すると思っています。たくさんの皆様の思いをバトンとして受け継いでいることを忘れず、生徒にとって「この学校で学べてよかった」、保護者の皆様にとって「この学校に通わせてよかった」、地域の皆様にとって「この学校があってよかった」と思っていただけるよう、教職員一同、「誇りのもてる学校づくり」に力を注ぎたいと思います。
令和7年3月に4回目の卒業式を挙行し、22名の卒業生を送り出し、開校以来の卒業生は122名となりました。今春の卒業生の中から、開校以来初の国立大学合格者を出すこともできました。進学先がすべてではありませんが、多様な背景を抱える子どもたちが、新たなスタートとして本校を選択し、自分のペースで粘り強く夢への扉を切り開いてくれたことを誇りに思います。
本校の歩みは始まったばかりです。生徒・保護者・地域の皆様・教職員が一緒になって学校づくりをしていく、未来のある学校です。下関双葉の双葉とは生徒も学校も共に伸びていくことを意味します。
本校のスクール・スローガンである「自分の未来を見つける場所」のとおり、生徒一人ひとりが、自分のペースで生き生きと学校生活を送り、将来を考えることができるよう、教職員がしっかりと寄り添いながら対応していきます。
本校では、昼間部・夜間部の二部制、三修制(3年で卒業)・四修制(4年で卒業)の選択、柔軟な教育システムを生かした総合学科等、多様な学びが選択できます。
「自分を大切にすること、同じように他人も大切にすること」「学びを大切にすること」「失敗してもよいのでチャレンジをすること」を生徒に伝えながら、「安心・安全で人権が尊重された学校づくり」をすすめ、「誇りのもてる学校づくり」につなげていきます。生徒一人ひとりが、将来に向けての種がまけるよう、学校が時に土となり、水となり、光となり、全力で寄り添い、サポートしていくつもりです。
令和7年度も引き続き、本校教育への御理解と御支援を賜りますようお願いいたします。
令和7年(2025年)4月
山口県立下関双葉高等学校
校長 酒 井 紀 暁